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品川債務整理相談室

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【コラム Vol.1】
ブラックリストに載ることは、はたしてデメリットなのか?

このホームページの別の記事でも触れていますが、任意整理、個人再生、自己破産などの種類を問わず、司法書士、弁護士に頼んで債務整理を行った場合、いわゆるブラックリスト扱いとなり、何年間かはローンが組めなくなります。サラ金やクレジットカードだけではなく、自動車のローンや銀行の住宅ローンも同様です。

ちなみにブラックリストというのは俗称です。

貸金業者が加盟している信用情報機関という組織があって、その機関には、加盟している消費者金融やクレジットカード会社からの情報提供によって「どのような人」が「どこから」「どれだけ」借りているのか、などの細かい情報が保管されています。もし債務整理を行うと、その人の情報の中に「過去に債務整理を行った」という事実が加えられる事になります。

もしその方が、新たにローンを組もうとすると、その申し込みを受けた業者はお金を貸すかどうかの判断をするため(いわゆる与信)信用情報機関の情報を閲覧する事になりますが、その際に上記のような「過去に債務整理を行った」という記録を確認されてしまうため、ローンの審査には、まず落ちてしまう事になります。

ただし、信用情報は誰でも見れるわけではありません。貸金業者などは自分の顧客の審査を行う為にしかその情報を見ることは出来ません。たとえば、新規に借り入れの申し込みに来た顧客や、既に取引があるが更に追加で貸付を行う顧客などの審査をする際に始めて閲覧できるものであって、また一回一回に手数料がかかります。

したがって、「ブラックリスト」と言う俗称から、債務整理した方たちの一覧表が貸金業者にたらい回しにされているようなイメージを持つ方が少なくありませんが、実際は非常に限定された人にしか確認される事はない情報とも言えます。

お金を借りれなくなることは、多くの方にとってはあまりデメリットではない

私は今まで、数多くの多重債務者の方々と会ってきました。このコラムを書いている時点で、少なくとも3000人以上のお話を聞いてきたと思います。

その中には、債務整理をする事で劇的に状況が良くなるにも関わらず、「今後お金が借りられなくなってしまう事が不安だから」という理由で手続きを断念する方が少なくありません。

しかし、実際に借入が出来なくなる事が生活上致命的になるケースというのはないのではないかと感じます。

すでに借金をしている方の中には、長いあいだキャッシングやリボ払いを継続していた為、買い物や生活費などを借り入れから賄っているという意識がとても強く根付いてしまっており、半依存状態になってしまっている場合があります。

その為、借入をしていない状況下の感覚が薄れてしまい、借入が出来なくなってしまうことの不安感が大きくなってしまっているのかもしれません。

しかし、日常生活においてお金を借りなければならない状況というのはあまり多くありません。家族の急な入院費とか、冠婚葬祭など臨時の出費があったときなど、限定された場合に限られます。

月々の収入が足りないので生活費を借金で賄う人はどうするのか、という意見もありそうですが、そのような方はそもそも月々の余剰がないので、借りたとしても返済が出来ません。一時的には助かるかもしれませんが、返済の為に新たな借り入れをし続けるしかなく、あっという間に借金は増えてしまうだけです。むしろ、債務整理をして月々の返済を楽にする事がはるかに有効です。

自動車ローンについては、仕事でどうしてもローンを組む必要がある、というような方であれば別ですが、基本的には多重債務の状況で新たな自動車ローンの審査が通るかどうかというハードルもありますし、どうしても自動車が必要になった場合は債務整理で負担を軽くしてから少しずつお金を貯めて、低価格の中古車を一括で買うなどの方法を取った方がよいと思います。

住宅ローンが組めない事についてはかなり重大にも感じるかもしれませんが、こちらは自動車ローン以上に審査が厳しく、借金がある状態ではほぼ審査が通りません。債務整理せずに自力完済してからでないと住宅ローンはほぼ組めないので、どちらにしてもあまり変わらないのです。

また海外やネット通販、ETC利用でクレジットカードが必要だという意見もありますが、いまはデポジット式のクレジットカードやETCカードという物があって、通常のカードのように借り入れをするのではなく、一定の金額をチャージする事で、クレジットカードやETCの機能のみを利用することができる商品があります。

と、いったように、実際にローンを組めない事のデメリットというのは、多くの方にとってはあまり気にするほどのことではないと思います。

いままでずっと、借り入れをする事で生活費を補填していたため、お金を借りられない事が絶望的な状況であるように感じている方は、一度冷静になって考えていただくと、じつはあまり大したことではない、と気づくこともあるかと思います。

ブラックリストを回避するために
毎月何万円もの利息を払い続けるということ

例えば、300万円の借金がある場合、上限利率の
18%がかかると、年間に54万円の利息を払うことになります。

一ヶ月でなんと4万5000円になります。

もし、債務整理をしない理由が、しばらくローンが組めなくなってしまうから、というものである場合だとすると、実際に借りるかどうかわからない将来のローンの可能性をキープするというためだけに毎月4万5000円の利息を払い続けているという事になります。

例えて言えば、クレジットカードを持つために、毎月4万5000円、年間54万円の会員料を払っているのと同じことです。

こう考えると、非常にもったいない事がわかります。毎月4万5000円の余剰ができれば貯金に回せます。いざという時のお金はローンではなく貯金で支払うという考えに切り替えたほうが、経済的にははるかに効率的といえます。

まとめ

いままで述べてきたように、実際にローンを組めないことは、多くの方にとってあまり重大なデメリットとは言えません。

まずは現状として、毎月どれくらいの利息を支払っているのかを把握した上で、それとデメリットを比較して考えて見るべきと思います。

債務整理を行うとしばらくの間借入はできなくなりますが、その代わりに5年後には今の借金は完済できているでしょう。また、その頃には信用情報も回復している可能性もあるので、そうすれば今の状況よりもずっと良くなります。

今のまま自力返済できればそれに越したことはありませんが、それが無理であればなおさら、数年後を見据えてご判断いただくと良いのではないでしょうか。

当事務所の業務紹介

裁判所などを使わず、話し合いで和解し、分割払いを行う方法です。
官報に名前が載らない、などのメリットがあります。

借金を全て免れる為の手続きです。裁判所に認めて貰うことが重要ですが、いくつかの条件を満たす必要があります。

払いすぎた利息を業者から返してもらう手続きです。
過払い金は10年で時効になります。心当たりがある方は当事務所へお問い合わせ下さい。

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